イエスセット話法を知っていますか?
様々な交渉シーンで活用できる話術のひとつであり、実は恋愛のテクニックにも応用することが出来るのです。
射止めたい異性がいるあなたは、是非チェックしてみてください。
相手の心を手に入れる力になってくれるでしょう。
目次
「イエスセット話法」とはどういうもの?
「イエスセット話法」は催眠技法のひとつ
「イエスセット話法」とは、相手に何かを要求するときに使用されるトークテクニックのひとつです。
元々は催眠技法のひとつで、ミルトン・エリクソンによって提示されたものです。
ミルトン・エリクソンは短期療法と家族療法の実践者として名高く、「イエスセット話法」は成功率もとても高いものとして知られています。
必ず「イエス」の答えがもらえるような質問を繰り返し行い、最終的に「イエス」がほしい質問を投げかけることで、要求したい物事に対して了承をもらいやすいというものです。
簡単に「イエス」の返事をもらえそうな質問を三つ用意しておいて、相手との会話の中に織り交ぜながら、連続で三回「イエス」を言ってもらえれば、最終的な要求も通りやすいという仕組みになっています。
「イエスセット話法」が成立する理由
それでは、どうして繰り返し「イエス」を言っただけで、最終的な要求が通りやすくなるのでしょうか?
これは、人間が本来持っている「一貫性の法則」という特性から来るものです。
何度も同意をし続けていくことによって、そもそも反論自体がしにくくなっていくという流れがあるのです。
人間の脳は、実は肯定を続けていくことで、否定が難しくなっていくのです。
相手に対して頷くことを続けているうちに、「断る」という行動自体が、脳にとって多大な負担になることがあります。
このストレスを避けるため、脳が要求に対して「イエス」と受け入れる選択をとるという仕組みです。
「イエスセット話法」が使われる場面
催眠技法のひとつである「イエスセット話法」ですが、その性質上、交渉ごとをはじめとしたビジネスシーンでも比較的よく使用されることがあります。
雑談を交えたシーンで、気軽な話題を繰り返し、相手の「イエス」を何度か引き出した上で、重要な交渉ごとを切り出し、相手の「イエス」を獲得するという流れになっていきます。
「イエスセット話法」で意中の相手とのきっかけを手に入れる
連絡先を交換する方法
「イエスセット話法」を取り入れた恋愛のテクニックとしてまずおすすめなのは、連絡先の交換です。
簡単なようで、実は連絡先の交換は第一のハードルになりやすいです。
いきなり切り出すと警戒されてしまうのではないかと不安になりますし、緊張してなかなか言い出せないという人もいるでしょう。
このテクニックを使えば、飲み会の席など、盛り上がっている場所は連絡先も交換しやすいです。
例として、
「飲んでますか?」「はい」
「お酒好きですか?」「はい」
「(相手が飲んでいるお酒)はよく飲むんですか?」「はい」
「おいしいですよね、そう言えば、連絡先を教えてくれませんか?」
のような流れです。
自然に使うことがポイント
このまま使うのではなく、流れを頭に入れながらできるだけ違和感がないよう誘導しましょう。
例文なので多少簡素になっていますから、この間に雑談を挟み、相槌をうまく打って、会話の流れをより自然に持っていくことが重要です。
話題が露骨に切り替わった感を出すよりは、「イエス」が続いた流れで切り出した方が、「イエスセット話法」は成功しやすいです。
「イエスセット話法」でデートの約束をする
事前準備は念入りにしよう
デートの約束をしたいとき、イエスセット話法を使ってみましょう。
「いい天気ですね」「そうですね」
「こんな天気の日は出かけたくなりますね」「そうですね」
「(デートスポットの候補)なんか良いでしょうね」「そうですね」
「じゃあ、今度ご一緒しませんか?」
といった流れで話を進めてみましょう。
相手の好きそうなところを調べておいたり、デートにぴったりの雰囲気のスポットを調べておいて、その前の質問を前もっと構築しておいたりするのがポイントです。
テンポ感が肝
「イエスセット話法」を成功させるためには、最後のつめの質問に持っていくまでの流れを工夫することです。
相手が好きそうな話題を選ぶのはもちろん、相槌をうまく打って、高確率で「イエス」を勝ち取れる質問をするようにしましょう。
会話のテンポは、「イエスセット話法」には非常に重要です。
コミュニケーション力が高く、話し上手な人は、テンポ感が優れていることが多いです。
相手の返事を引き出すタイミング、質問をするポイントなどを正確に割り出すことが求められます。
心地の良い話の雰囲気を作っていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?「イエスセット話法」を成功させるコツは、肝心の話題を出すまでの世間話のチョイスや、質問のセンスです。
価値観や常識は人によって異なっていることも多いですから、質問は相手に合わせたものをいくつか用意していきましょう。